有機農業の歴史

戦後、日本の農業は化学肥料の登場により大きく発展。病虫害対策は農薬で予防。

1961年(昭和36年)、農業基本法が制定され、農業の規模拡大が推進される。

日本の農業は、小規模な少量多品目栽培から大規模単作へと変わる。

1974年(昭和49年)、朝日新聞で『複合汚染』(有吉 佐和子)の連載スタート。

化学物質の汚染問題が社会的な問題になる。

有機農業を選択する農家が増えるが、収入を得ることが難しいなど苦戦する。

1975年(昭和50年)、「大地を守る会」が設立。

農協や市場などの中間流通を通さない「産消提携」という仕組みができ、都市部の消費者が有機農業を続ける農家を支える。

1990年代、「食の安全志向」が高まり、「有機野菜」が付加価値商品として売れるようになると、「有機野菜」を騙るニセモノが増える。

2002年(平成14年)、「有機農産物の日本農林規格」(有機JAS法)が施行される。

※この法律は「表示のルール」を定めたもので、肥料や資材などが厳しく制限されているが、使える農薬があったりするため、有機農業=安全というイメージをもちやすい消費者にとっては分かりにくい。

また、単なる表示の規制のため、有機農業の推進にはつながらない。

2006年(平成18年)、有機農業を推進するための法律「有機農業推進法」が施行される。

※これにより、有機農業は国の方針となり、有機農業の理念や、推進するための道筋が示されたが、有機JAS法との整合性はいまだに取られていない。

2009年(平成21年)、オーガニックマーケティング協議会がおこなったアンケート結果。「日本人で有機農産物について正確に理解している人は、たった5%しかいない」

有機JAS認定取得圃場の割合は、日本全国で0.22%(平成27年4月1日現在)

誕生した背景、認証制度の弊害、認知度の低さ、分かりづらい付加価値、後回しにされる技術…

自然栽培との共通点多々あり。

農法そのものを推進すると行き詰まることを、有機農業の歴史が教えてくれている。

有機農業ではダメだったけど、自然栽培なら大丈夫なんて道理はあるはずがない。

数値化して明確に示せる安全性や、分かりやすい美味しさ(品質)、再現性のある技術体系の確立など、農法の垣根を超えて学ばなければならない事がたくさんあるように感じる。

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