トリプル発酵豚汁

2020.3.4

酒粕は日本酒を絞るときに出た副産物「カス」というには言葉違いな、栄養のつまった植物性のアミノ酸が豊富に含まれた優秀な食品です。

効能を知れば誰しも毎日摂り続けなければ!と思うことでしょう。下記に記したような主な効果があります。

・豊富な食物繊維で腸内環境を整える

・美肌効果が期待できる

・肩こりや頭痛、冷え性の改善

・アレルギー体質の改善

・生活習慣病の予防等

酒粕には8%ものアルコール分が含まれているので、摂取には注意が必要なのですが、子供、妊婦、授乳中の方、運転をなさる方、アルコールに弱い方にも安心して召し上がっていただく調理ポイントがありますが、そこさえおさえれば簡単!味に旨味をプラスしてくれ、なおかつ栄養価も抜群だとなればその手間は無いのも同然ですね。

酒粕購入の際は「醸造アルコール」が含まれないものを選ぶとよいです。うまみや酵素、栄養価が違います。

酒粕の風味が苦手な我が家の子供も、何もいわず飲み干していました!私はここに自家製キムチをトッピングし、朝から2杯いただきました〜!トリプルならぬ、クアドラプル発酵豚汁ですかね!

《調理のポイント》

・野菜を油でしっかり炒めて、旨味を閉じ込める。

・具材に対してひたひたのだしで蒸し煮する。(短時間で野菜が煮え、甘みを引き出せる)

・酒粕のアルコールに注意が必要な方は、しっかり加熱してアルコールを飛ばす。

・味噌は食べる直前に溶き入れ、グツグツと煮立たせない。

(材料)4人分(お好きな野菜で構いませんが根菜類はぜひとも入れてください)

*豚バラ薄切り肉・・・100g

*しょうが・・・1片(薄切り)

*玉ねぎ・・・1個

*大根・・・200g

*人参・・・100g

*ごぼう・・・100g

*長ねぎ・・・適量

*昆布だし・・・水1Lに対し昆布20gで弱火で煮出す(もしくは6〜8時間冷蔵庫で水出しする)

*米油・・・大さじ1

*本みりん・・・大さじ1

酒粕ペースト・・・50g 

*味噌・・・100g(お好みで加減してください)

(作り方)

①野菜はたわしなどでよく洗い、皮付きのまま食べやすく切る。

②鍋に油を入れ、薬味の長ねぎ以外をしっかりと炒める。本みりんを回しかけ、さらによく炒める。(本みりんが肉の臭み消しになる)

③②に1/3量のだし汁と酒粕ペーストを加え、ふたをし5分ほど蒸し煮する。(少ない水で蒸し煮することで野菜の旨味を逃さず、甘みを引き出すことができる)

④③に残りのだし汁を加えて温めて、食べる直前に味噌をとき入れる。

キムチをトッピングしても!

(作り方)


発酵柚子塩麹

2019.12.4

鍋ものの美味しい季節になってきました。今回は、これからの季節に大活躍な香り高い柚子を使った薬味を紹介します。

柚子は夏に旬をむかえる青柚子と、冬の時期の黃柚子とがあります。

黄柚子の方が香りが強いため、あつあつのお鍋に入れても香りが飛びにくいことから、温かい料理との相性が抜群なのです。通常柚子胡椒は・柚子・唐辛子・塩で作るものですが、ここでは塩の代わりに塩麹を使い、熟成時間を短縮し調理後すぐ使えるように作りました。

お鍋、湯豆腐、焼き鳥、蒸し魚、蒸し肉、蒸し野菜に使ってみてください。やみつきになること間違いなしです!

(材料)

*黄柚子・・・2個(大きめで無農薬のもの)・皮30g ・果汁30ml

*塩麹・・・大さじ4 ・本物の塩麹の作り方はこちら↓

https://chikyuchisoku.com/wp-admin/post.php?post=189&action=edit

*塩・・・小さじ2

*一味唐辛子・・・小さじ2(お好みで増減する)

(作り方)

①小瓶を煮沸消毒し、水気を乾かしておく。(小瓶、スプーンを煮沸消毒)

②柚子を丁寧にたわしなどで洗い、水分を拭き取る。

③皮をむき、白いわたをスプーンでこそげ取る。果汁を絞る。(白い部分は苦味があるので取り除く)

④すべての材料をフードプロセッサー(すり鉢)でなめらかになるまで撹拌する。

⑤小瓶に入れ、冷蔵庫で保存する。