有機農業の歴史
2020.3.2
戦後、日本の農業は化学肥料の登場により大きく発展。病虫害対策は農薬で予防。
1961年(昭和36年)、農業基本法が制定され、農業の規模拡大が推進される。
日本の農業は、小規模な少量多品目栽培から大規模単作へと変わる。
1974年(昭和49年)、朝日新聞で『複合汚染』(有吉 佐和子)の連載スタート。
化学物質の汚染問題が社会的な問題になる。
有機農業を選択する農家が増えるが、収入を得ることが難しいなど苦戦する。
1975年(昭和50年)、「大地を守る会」が設立。
農協や市場などの中間流通を通さない「産消提携」という仕組みができ、都市部の消費者が有機農業を続ける農家を支える。
1990年代、「食の安全志向」が高まり、「有機野菜」が付加価値商品として売れるようになると、「有機野菜」を騙るニセモノが増える。
2002年(平成14年)、「有機農産物の日本農林規格」(有機JAS法)が施行される。
※この法律は「表示のルール」を定めたもので、肥料や資材などが厳しく制限されているが、使える農薬があったりするため、有機農業=安全というイメージをもちやすい消費者にとっては分かりにくい。
また、単なる表示の規制のため、有機農業の推進にはつながらない。
2006年(平成18年)、有機農業を推進するための法律「有機農業推進法」が施行される。
※これにより、有機農業は国の方針となり、有機農業の理念や、推進するための道筋が示されたが、有機JAS法との整合性はいまだに取られていない。
2009年(平成21年)、オーガニックマーケティング協議会がおこなったアンケート結果。「日本人で有機農産物について正確に理解している人は、たった5%しかいない」
有機JAS認定取得圃場の割合は、日本全国で0.22%(平成27年4月1日現在)
誕生した背景、認証制度の弊害、認知度の低さ、分かりづらい付加価値、後回しにされる技術…
自然栽培との共通点多々あり。
農法そのものを推進すると行き詰まることを、有機農業の歴史が教えてくれている。
有機農業ではダメだったけど、自然栽培なら大丈夫なんて道理はあるはずがない。
数値化して明確に示せる安全性や、分かりやすい美味しさ(品質)、再現性のある技術体系の確立など、農法の垣根を超えて学ばなければならない事がたくさんあるように感じる。
計測アプリ
2019.10.31
スマホデビュー以来、ずーっとiPhoneユーザーなんですが、OSのアップデートは諸々の理由により、滅多に行いません。
今回、何となくアップデートしてみようと思いたち、iOS11から一気にiOS13へ。
すると、『計測』というアプリが追加されてました。
このアプリ、iOS12から追加された標準アプリみたいですね。
画面に写し出された点と点の距離を計測してくれるものなんですが、精度はさて置き、トラクターに乗ったまま二地点の距離を測れるのは中々便利です。
状況により、10cm程度の誤差が生じる場合もあるようですが、正確に測りたい時はメジャーなどを使えば良いし、だいたいの距離を測るのには重宝しそうです。
ゴボウの袋栽培
2019.10.24
今年の6月中旬に、肥料袋の底をくり抜き、土を入れたところにゴボウを播種しました。
草管理も収穫作業も簡単そうだったので、この方法を試してみました。
ただ、やってみて…というか、倒れて初めて分かったのですが、雨が降った時など、たまった水が逃げる穴を開けてなかったので、傾いてしまい、そこに風も重なり倒れてしまったものもありました。
まだ双葉が出た頃だったので、そんなに影響もないかなと思って直したのですが、この倒れた袋のものは、その後の成長も悪く、ちゃんと育ちませんでした。
もう少し袋同士を近付けて、固定した方が良かったかもしれません。
応急処置で、袋のまわりに土を盛り、倒れないように固定しました。
そして、10月23日にいよいよ試し掘りです!
ゴボウの先が、底から見えてますね。
けっこう立派なゴボウが収穫できました。
若干予定外の事は起きましたが、思惑通り、栽培中の草管理と、収穫作業はとても楽でした。
特に収穫作業は、この長さのゴボウを収穫しようと思ったら、相当な重労働だったと思います。
早速、夕飯で食べましたが、香りも良く柔らかくて、大変美味しゅうございました。
来年は、もう少し規模も拡大してやってみようと思える結果です。
今回の反省点も活かして、来年の栽培計画に組み込んでみたいと思います。
近日、「JAグリーンはくい」に出荷予定となります。
ニンニク植え付け
2019.10.21
昨年は草管理が行き届かずに、小ぶりなニンニクばかりになってしまったんですが、今年はビニールマルチを導入したので、少し規模を広げてみました。
福地ホワイト六片は、値段がお高めなので、2kgだけ購入し、残りは上海嘉定種を植え付けました。
やはりビニールマルチは、劇的に草管理が楽ですね。
ビニールマルチ導入前に定植した白菜エリアは、こんな感じ。
生育初期は特に、草管理に時間を奪われてしまいます。
自然栽培の白菜は、難易度が高いと聞いていたので、まずは自家用程度の規模からスタートしてみました。
夏に韓国唐辛子を栽培したので、自家製キムチなんか作れたら最高ですね。
しばらくは、マルチあり・なしの併用で、経験を積みながら、来年以降の栽培計画に活かしていきたいと思います。
自然栽培稲ワラ
2019.10.19
お米栽培の修行一年目、収穫作業がひと段落しました。
初年度だったので、例年がどんなものなのか分からないのですが、今年の石川県の水稲栽培は、非常に厳しい結果になってしまったようです。
近年稀に見る不作の年、、、
通常、コンバインで収穫すると、稲ワラは裁断されて圃場に排出されるのですが、余裕が出来たら藁仕事に挑戦してみたかったので、稲ワラを確保しておきました。
10月末〜11月上旬には、大豆を収穫する予定なので、無事収穫できたら、稲ワラ納豆なんか作ってみたいですね。
自然栽培米の稲ワラと、自然栽培の大豆のみで作る、正真正銘の自然栽培稲ワラ納豆!
他にも、念願だった自家栽培大豆での味噌づくりなど、大豆の収穫は何としても成功させたいです。
ここ数年、異常気象が続いてますが、難しいなりに経験を積んで、一歩づつ成長していきたいと思います。
水浸しエリア
2019.10.18
耕作放棄されていた圃場を、今年の6月に開墾し、大豆を播種しました。
ただ、圃場の高さの関係で、どうしても画像右側の田んぼから水が漏れ出てきてしまうので、少し余裕を持ってスペースを空けて溝切りしました。
この隣の田んぼと、溝との間の“水浸しエリア”も有効活用しようと、比較的水分を必要とするとされている、空芯菜と生姜を栽培してみました。
空芯菜は、あまり手が掛からない上に、収穫しても脇芽が出てきて、長期間収穫が楽しめるのでオススメです。
最近出荷を始めた“JAグリーンはくい”の産直でも大活躍していますが、収穫後あまり長持ちしないのと、調理方法があまり知られていないのが弱味なので、こちらのホームページでも順次レシピを更新していきたいと思います。
生姜の方は、野菜の種子に比べてタネショウガがかなり高額なのと、生姜の栽培は難しいと聞いていたので、少量しか植え付けしませんでした。
初期段階での草刈りのタイミングが遅れてしまったりと、不安要素はあるものの何とかここまで成長してくれて、そろそろ収穫時期になります。
土の中でどれぐらい成長してくれているのか、収穫してみないと分かりませんが、とても楽しみです。
初出荷
2019.10.14
この夏、地元のJAグリーンはくいの産直部会に登録しました。
商品ラベルを準備したり、作物の調理方法を載せたホームページを整備したりしましたが、あれもこれもと準備していたらキリがないので、とりあえず初出荷してみました。
現時点で出荷できるものが、空芯菜(エンサイ)とバターナッツカボチャのみ。
JAグリーンはくいには、どちらの商品も既に販売されていたのですが、何事も経験、一連の流れを覚える為に販売開始することにしました。
売れてくれるに越したことはないのですが、まずは地元の方々に知っていただくために。
日々反省だらけですが、その都度修正しながら、コツコツとやれる事を積み重ねていきたいと思います。
マルチ張り
2019.10.13
使用後にゴミになってしまうので、なかなか使う気になれずにここまできてましたが、草管理に要する時間と、農作業に費やせる時間と、メインの水稲栽培にかかる時間と…
様々な要素を考慮して、今回の秋冬栽培から、黒マルチを初めて導入してみました。
土づくりは、1年2年でできるものでもないので、自分の知識と経験を積むためにも、マルチなしの栽培も引き続き実践していきます。
やはり草管理にかかる労力は、なかなかのものです。
家庭菜園で、自家消費用の範囲内でやるのであれば、とことん自分のこだわりを追求しても良いと思うのですが、農家として販売も視野に入れた時、可能性を模索するのは大事なことだと思います。
経験ゼロのド素人なら、なおさら。
栽培方法、収量、販売額、あらゆる要素で合格ラインを設定して、最低限の結果はクリアしつつ、こだわれる部分を徐々に増やしてレベルアップしていきたいです。